和名:ウスエダミドリイシ

学名:Acropora tenuis

この群体(サンゴ)の全体の印象は、ほぼ円形で半球状のドーム(コリンボース型)のように見えます。しかし、水深や水流によってその場所に適応した形状に変化します。この群体は、上に長く伸びていくタイプではなく、基部(岩とくっついている所)から群体の枝が放射状に横に張り出しながら成長していきます。この群体の枝の先端を上から見ると綺麗な花の形に見え、枝は均等な間隔で配列しています。昼間でもよくポリプを伸ばしています。名蔵湾では、直径20cm〜40cmぐらいのものがよく見られます。
沖縄以南の
サンゴ礁海域に分布し、浅場で見ることが出来ます。

色彩は淡褐色やクリーム色で、枝の先端は黄色やピンクの色彩になります。
名蔵湾や石垣島周辺には、右の写真のように薄いグレーのような色彩の群体が多く見られます。同じ海域(名蔵湾)でも浅い場所には、薄い黄緑色をした群体も少しですが見られます。

この群体には幼魚から成魚までのスズメダイ類がよく群れています。名蔵湾では、ネッタイスズメダイ、ニセネッタイスズメダイがよく群れ、場所によってはデバスズメダイ、ミスジリュウキュウスズメダイ等も群れています。
また、このミドリイシの隙間にはサンゴガニやコバンハゼが住んでおり、これらの生物の良い隠れ家(拠り所)となっています。
このミドリイシには貝類や苔があまり付着していません。それはサンゴガニやコバンハゼなどの
サンゴの隙間で生活する小さな生物が、このミドリイシの隙間を掃除しているおかげなのかもしれません。